着物帯地の刺繍
/
帯地のカットが出来れば、額装のハードルはぐっと下がります
額装例の説明
【着物帯地の刺繍】
額装例 #2863
※参考価格は額縁2枚分の合計金額です。
着物帯の刺繍を、2つの額縁に分けて額装しました。帯地は全てを飾ろうとすると、大きすぎて持て余してしまいます。額装のハードルを下げるため、カットして小さくしてしまいましょう。想い出のある品物をカットするのは勇気が要りますが、飾らずにしまっておくよりも有意義かもしれません。両方とも、規格サイズの額縁を使用しています。着物地のカットが出来れば、額縁の規格サイズに合わせて調整することも可能になります。
鳥とススキは離れて刺繍されていましたが、近づけてコンパクトにしました。繋ぎ目が見えると見苦しいので、マットに複数窓抜きを施し、繋ぎ目部分にマットを被せています。帯地の所々に刺繍があったとしても、お好みで配置して飾ることが可能です。
他の額装例も見てみよう!
⇒「着物/帯地」 の額装例一覧 ⇒「刺繍/クロスステッチ/レース編み」 の額装例一覧
額装例の仕様
【着物帯地の刺繍】
額縁内寸法 |
394×509(大衣) 300×700(3070) |
使用フレーム |
D717/セピア、オーク |
既製品/特注品 |
既製の一般額を利用 |
額縁の構造 |
一般額にマットを付けて額装 |
額縁の構造 |
ダブルマット仕様、面金加工 |
額装方法 |
作品を裏打ちしてから額装 |
マット色 |
白麻 × メタリック金 |
製作年月日 |
2016年4月 |
刺繍を額縁に入れるには
刺繍は一般額を使って額装すると良いでしょう。多種多様な『比較的薄い平面作品』に対応する、もっとも基本的な額縁です。
一般額はマットと組み合わせて使います。マットは寸法調整、品物の保護、見栄えの向上など、様々なメリットをもたらします。マットが付くことで、表面カバーと刺繍の間に空間が生まれることもポイント。表面カバーが刺繍に密着すると、せっかくの作品の風合いが死んでしまいます。より立体感のある刺繍には『ダブルマット』を採用すると良いでしょう。
刺繍の額縁をお探しなら、まずは一般額の『額縁のサイズ候補検索』をお試しください。特注寸法の額縁製作も可能ですが、一般額のサイズ展開は非常に豊富です。刺繍の見せたい部分の寸法よりも、一回り大きな額縁を探しましょう。
裏打ち(刺繍の皺伸ばし)について
刺繍を額縁に入れる際、必ず検討しなくてはならないのが『裏打ち』についてです。裏打ちとは品物の裏面に紙を貼り付け、品物のしわやたるみを矯正して補強すること。しわを正さないことには、せっかく額縁に入れても見栄えがしません。
裏打ちには専門技術が必要です。刺繍作品を弊社にお送りいただければ、熟練のスタッフによる裏打ち作業を経て、完成した額装品をご返送いたします。ご自分で額装するとすれば、布地を引っ張って皺を伸ばしつつ、両面テープ等を駆使して貼り付けてしまいましょう。裏打ちの仕上がりには及びませんが、小さめの作品や比較的平坦な刺繍なら充分美しくなります。
刺繍の額装方法を詳しく解説!「刺繍額装術」はこちらから。