この作品の中に額装されたのは、一枚の切り絵メッセージカード。 贈り主は、スタッフのお姉さんです。
このカード、誕生日や記念日などの特別な日ではなく、普通の日のプレゼントだったそうです。「何でもない日」に贈られた、そんな大切な一枚が、今回の額装作品として展示されました。 贈った側の“気持ち”、受け取った側の“喜び”、 その両方が額装によって、ひとつのかたちになりました。
カードのデザインは水中の生き物のモチーフが使われており、水族館が大好きなスタッフの趣味を思ってお姉さんが贈ってくれたとのこと。
使用した額は「E-34142」清潔感のあるパールホワイト色のフレームで、丸みを帯びた内下がりのフレーム形状です。ヘアラインのような細かな線がクロスして入っていて、ほかのフレームにはない雰囲気があります。一見すると「白いフレーム」ですが、よく見てみると、工夫に気が付くことができる…そんな、日常の中でさりげなく光って見えるようなフレーム選びになりました。
マットは、水中のモチーフにぴったりの「
青空11270」を、フレームより細い幅でアクセントのラインとして使っています。切り絵の前後の奥行きは、側面にマットを立てて前側の作品と後ろ側の作品の間に空間を作っています。
さらに! この額縁では、裏板を透明なアクリルガラス、トンボ材もアクリルガラスで作成し、 額からカードを取り出すことなく、 裏面に書かれたメッセージもそのまま読むことができるようにしてあります。
思い出を守りながら、いつでも見返せる。そんな、心がふっと和らぐような額装になりました。