昔の理容道具をお預かりし額装いたしました。
それぞれ左から、バリカン、ハサミ、カミソリを研ぎ上げる革研ベルト、パーマをかけるためのコテ、カミソリです。お客様自身のお店に飾るためにと、額装をご依頼いただきました。最近では見慣れないものもあり、いずれも理容師さん達の原点に想いを馳せることのできる素敵な品々です。
固定方法は、お品の形の合った留め具を当社のアクリル加工技術を応用し製作、または細い針金で結わえて固定してあります。
フレームは「16-6823」緩やかな波のある内下がり形状で、突板貼りの表面加工で、こだわりを感じさせるフレームです。色味の少ない落ち着いた縁ですので、背景であるボックスの中布も彩度を低めに、インテリアに調和しやすく
温かみを感じる「50-104 スエード象牙」を選択。人の肌に触れてきた道具達ですので、できるだけ内布は柔らかいイメージを持っていただける布を合わせました。
これらの道具は、長年にわたり理容師の手によって大切に使われてきたものであり、その歴史と共に多くの物語を秘めています。額装することで、ただの道具ではなく、理容師の技術と情熱を感じることができるアートピースとして生まれ変わりました。お客様のお店に訪れる方々にも、その魅力を感じていただけることでしょう。