桔梗の墨彩画を額装いたしました。青みを帯びた清涼感のある緑が美しいです。草の上にいるのは鈴虫でしょうか。桔梗というと、実際に園芸が好きな方にとっては、夏本番になる前に花屋さんに登場するお花だいう感覚もあるかもしれませんが、古典や日本の絵画に描かれる場合、ほとんどが秋の花として登場します。季節感は暦の変化、気候の変化で時代とともに変化していくものではありますが、こちらの水墨画は涼しげで、さすが秋の七草といった風情が感じられます。
作品はお持ち込みいただいた時点で裏打ち済みでしたので、こちらでは額とマットをご用意し、作品をそのままテープ留めにてセットいたしました。額は
隅丸(角丸)額で落ち着いた色合いの「9755/セピア色」、マットは
「薄藤10513+
面金ブラウン」になります。赤みのある額色にマット色を合わせると同時に作品の青みを強調する色を選びました。また、茶の面金が付くことにより境目がはっきりし、作品内の余白がより印象的になりました。