仏像がモチーフの切絵を額装しました。仏様の穏やかな表情や台座の緻密な意匠まで丁寧に切り抜かれており、脇には金色の蓮の花が添えられています。
今回は「落ち着いているが暗すぎず、切絵が映えるような和風な感じにしてほしい」とのご要望でした。黒地の背景に黒色の紙を使われている作品でしたので、あまり色を足さないほうが良いと判断し、シンプルなシングルマットを選択しました。
使用した「一般額9755/セピア」は、木地目を活かしたフレームで、木材ならではの柔らかな雰囲気が楽しめます。コーナーが丸みを帯びている、この「隅丸」タイプの額は和風の作品にぴったりで、水墨画や書道作品などを額装する際に大変人気があります。 セピア色のフレームに合わせた
「カレハ」というマットは、植物の葉の表面のような筋目が入っており、淡い緑色ということで落ち着いた雰囲気があります。アクセントとして蓮の花の金色が映える仕上がりになりました。
今回はシンプルなシングルマットでまとめましたが、鮮やかな色を使った作品などには、ダブルマットもよく合います。作品に使われているうちの一色をラインとして入れると、上品さが出たり、オシャレな雰囲気を演出できます。マットを使った額装の際は選択肢の一つとして、ぜひご検討ください。