着物姿の女性がモチーフの切絵を額装しました。丁寧に切り抜かれた帯の細かな意匠や、脇を飾る花弁の色の変化の表現がとても美しいです。
今回は「花の色合いを活かした、夏らしい爽やかな感じにしてほしい」とのご要望でした。着物や花弁の色合いがとても綺麗で、せっかくの色が埋もれてしまわないように淡い優し気なマットにすることにしました。フレームが葉の色に近い緑色でしたので、マットは花に近い薄藤色にして全体的な一体感を出しました。
使用した「一般額MH-E44J/GR」は、木の温もりを感じるカジュアルなデザインで、淡い色合いと質感から優し気な雰囲気を演出できます。落ち着いたアイボリー、ブルー、グリーンの三色をご用意しておりますので、今回のように切絵はもちろん、水彩画などにも良く合うフレームです。
今回選んだ
「薄藤」というマットは表面に非常に細かな凹凸があり、それによる陰影から無地のマット以上に落ち着いた雰囲気の作品に良く合うマットの一つです。マットが主張しすぎず全体の雰囲気をまとめた、作品の色合いを活かした仕上がりになったと思います。
今回はシングルマットを使ったシンプルな額装にしましたが、マットを使った額装には他にも「ダブルマット」や「デザインカット」、「面金加工」など様々な方法があります。少し普段と違った趣のある額装に挑戦してみたい際は、選択肢の一つとしてぜひご検討ください。
当HPの額装実例集でもマットを使った色々な額装例を紹介しておりますので、額装時のイメージの参考にしていただければ幸いです。