様々な色が散りばめられたカメレオン。数えきれないほどの色が使われていますが、擬態するカメレオンのように不思議と違和感はありません。
キャンバス画布の状態で購入された作品を、パネル仕立てに仕上げました。 特筆すべきは「厚塗り」です。カメレオンの体を這う複雑なラインが、大きく盛り上がって描かれています。画布のままでもそれなりに平坦で、特に張り込みに苦慮することはありませんでしたが、厚塗りがぽろっと取れてしまわないかと気が気ではありません。無理やり引っ張って伸ばしたりすると、絵の具に亀裂が入ったり、剥落する原因になります。
こういった作品は、もともとは木枠に張られた状態で制作がされます。完成後、輸送のために木枠から外され、筒状に丸められて発送されます。張り込みの際のポイントは、以前に張られていたであろう木枠と、同じ大きさの木枠を用意すること。大きさの違う木枠に張ろうとすると、画布に無理な力が掛かってしまいます。製作当時の姿に戻すことをイメージして、自然な力で、かつ皺やたるみが極力生じないように仕上げる必要があります。
額縁のタカハシでは、自社工場で張り込み土台となるパネルを製作し、張り込み作業まで一貫して行います。作品にとってのベストを、自社工場での一貫製作で実現いたしますので安心してお任せください。
キャンバス画布のパネル仕立ては、こちらから承っております。