額装実例集

 ※参考価格は大きな額縁の価格目安になります。
　日本に漢字が伝わる以前に使われていた神代文字のひとつ、龍体文字で古代の宇宙観を記したのが[龍体フトマニ書]。柿渋や弁柄、墨、藍などで染色した麻布に、純金泥で描く作品は、芸術的な価値もさることながら、作品自体に大きなエネルギーが宿っているそうです。同じように宇宙的な意味合いを持つ、曼荼羅にも近いものがあるように感じます。
　作品のベースとなる麻布は、それなりにしっかりとした厚みのある布地ですが、額装に際して裏打ち作業を行いました。麻布の裏に補強の紙貼りをして、ピシッと布地を正した上で額装しています。
　選択したフレームは、いずれも鈍い光沢を放つ額縁です。マットもメタリック系の輝きのある物を選択して、宇宙観を表すという龍体フトマニ書の雰囲気を引き立てる仕上がりになりました。こういった作品は制作の過程にも魅力がありますが、やはり飾ってこそ。完成した作品は是非額縁に飾って日々のエネルギーとしてください。