雄勝石が産出される地層は宮城県石巻市雄勝町にあり、成り立ちは古生代の後期まで遡ります。削られた滑らかな石板に淡い水色が着色してあり、漆黒の背景から山の絵が美しく浮き出ています。普段は決して穏やかではない山の頂が、夜空をバックに静かに眠っているようです。穏やかな自然の中では、山々の変化はその大きな姿と比べればほんの少しずつです。私たち人間一人一人が見届けることがない時間の流れに触れるような、不思議なアートです。
石板の寸法は約300×400mm、厚みは約20mmほどで空の部分に行くにしたがって薄くなっていきます。左上の角は斜めになっており、物静かな画面作りの中でアクセントにもなっています。
使用したのは18-6071、ツートーンのフレームです。
外側は、重みを感じさせる黒に近い灰色で直線的なライン、内側は、曲線的な仕上げでシルバーの光沢がでています。額内部は
青みのある27-108梨地銀を貼ってあります。額装は全体的に色味を押さえましたが、モノトーン系でも暗くなりすぎず、メリハリのある額装になりました。
作品の固定は、通常の石よりも重みがあるので普通のボンドでは難しく、コンクリートボンドで固定をしました。額の厚みにさらに深さを足したBOX仕様にし、石絵に合わせて窪みを作ってあります。
配送上の破損リスクが高い品物は、お預かりすることができないため、弊社での額装作業はお断りさせていただいております。品物に歪みが無く真四角であるといった制限がありますが、お客様にセットをお願いする前提で、額縁のみ製作できる場合があります。詳しくはこちらからお問い合わせください。