14×24cm、厚さ6ミリ程度の漆絵の額装です。艶消し黒のかまぼこ型のフレームと、薄いグレーの布地を合わせてシックにまとめました。
額縁の構造が少し特殊です。端まで描かれた漆絵を全て見せるため、作品に被さる部分がない構造になっています。布貼りのマット材に、作品がストンとはまる穴を開けて作品をはめ込みつつ、前後は表面カバーのアクリルと裏板で押さえています。表面カバーが作品に密着するのは多少のデメリットがありますが、作品サイズも小さいので、たとえ数ミリでも作品が隠れるのは避けたいところ。デメリット以上にメリットが上回る額装になったかと思います。
こちらの額装例のように、飾る品物の周囲を全く隠さないとすれば、表面カバーを直接触れさせて作品を押さえるか、作品の背面をボンドなどで留める
浮かし額装にすることが考えられます。額縁の構造上、飾る品物の全てを見せるのは意外と難しい場合もあるため、額装方法にお悩みでしたらご相談ください。