藤田嗣治の聖母子像(複製画)を額装しました。絵の上方からの光の反射が自然に再現されていて、本当に光っているようです。オリジナルの作品が持つ荘厳な雰囲気を引き立てるため、規格縁の中でも自然な汚し加工(長い時間を経たような質感を出す加工)の施された額で、色味が合うものを探しました。複製画をお預りし、作品の実際の色味を見ながら、スタッフが額を選ばせていただきました。
縮小された複製画をご自宅に飾る場合、近づいて眺めることが多いのではないでしょうか。この額装も、近寄って鑑賞することを想定し、細部の加工が凝っている額装でまとめてあります。
マットは細かいもみ紙風の表面加工があり、落ち着いた白色です。端口の縁取り(面金)は、いぶし金で細かい表情の変化がついており、額と相性の良いものを選びました。 マットを入れると額は作品よりも大きくなります。マットは作品と表面保護材(アクリルガラスなど)との間に隙間をとる役目もありますが、マット幅を広めに取ることで、小さな作品を楽しんでもらえるよう、周囲の環境からワンクッション間を置く役割も果たします。
マットを入れた場合、どのくらいのサイズの額が選べるのかを、既製額で候補を割り出すことも可能です。こちらから額縁のサイズ検索をお試しください。 今回は四ツ切サイズ(348×424)が利用でき、マット幅は上下左右が程よく均等になっています。全体的にしっかりとした見栄え効果があり、作品の雰囲気を下支えする額装になりました。