サイン入りのトートバッグの額装です。こういった布地が重なり合っている品物は、飾りたい部分をカットして、布1枚にすると額装の難易度が激減します。1枚物の布地なら皺伸ばしも簡単で、伸ばしたままで固定してきれいに飾ることが可能です。
こちらの額装例では、布地をカットしたり、テープで貼り付けるといったことはしていません。「トートバッグをなるべく劣化させないように飾りたい」というご希望でしたので、カットしてしまうのは論外です。バッグの中に5ミリ程度の厚みのボードをぎゅっと入れ込んで、なるべく皺を伸ばして目立たなくさせる方法を採りました。
額装の際に邪魔になる取っ手部分は、額縁内に設けたスペースに収納しました。取っては輪っか状になっているので、単純にトートバッグの裏側に逃がして畳むだけだと凹凸ができてしまいます。トートバッグの背面に取っ手などの異物が無いようにすることで、布地が自然に伸びた状態のままで飾ることができました。
トートバッグらしさを前面に出すなら、立体額を利用すると良いでしょう。
こちらの「立体額 シェリール」などがおすすめです。すっきりとしたデザインの立体額なので、トートバッグをシンプルに飾ることができます。取っ手の部分を縛るか縫い付けるなどして、ぶら下げている形にすると良いかもしれません。