120×175cm程度と、インドの手織物の大作です。シルクならではの光沢と、シルクの細い糸で表現された精緻な図柄に目を奪われます。
背景土台となる片面パネルを製作し、シルク地の周囲を引っ張りながら針で打ち付け、極力正確な四角形になるように固定しました。スカーフ、刺繍、絨毯などなど、布地を額縁に飾るには、いかに布地の形を整えて固定できるかが肝になります。よほど布地が真っ平で歪みが無い限り、表面カバーと裏板で挟み込んでも全く見栄えがしません。額縁に飾ろうとした段階で、皺やたるみに悩まされてセットもままならないことでしょう。
シルク地の上下に付いていたフリンジは、布貼りのマットを被せて隠しました。フリンジを見せることも可能ですが、額縁サイズが大きくなり、フリンジを束ねて固定する工賃が必要になります。こちらの品物は布地の厚さも薄めなので、布地の周囲を押さえる構造が適当です。
厚手の絨毯の場合だと、フリンジまで見せることも選択肢に入ります。