着物・帯地・帯紐を、立体額の全体にレイアウトしました。
深さ150ミリものボックス額の内側に、解いた着物地を貼り付けて化粧しています。
web上でもオーダー可能な特注のボックス額では、
当社の用意している額装用の布地を貼り込みますが、その布地の代わりを着物地で行った形です。着物地を切り分けただけでは貼り込みに適しませんので、切り分けた着物地を裏打ちした上で、ボックス内部に貼り込んでいます。
牡丹の模様が華やかなのは、お着物の袖部分です。牡丹が美しく映えるよう、布地を折りたたみながらレイアウトしました。袖部分は額装のメインに、その他の部分は周囲の化粧にと、お着物を余すことなく使っています。
左上に位置するのは帯地です。美しく形作られた帯地は、お客様の手によるもの。すでに形になっていた帯地を、縫い付けて額縁内に固定しました。帯紐の濃い目の桃色が、挿し色としてメリハリをもたらしています。
着物・帯地・帯紐が、まったく別の存在に生まれ変わりました。ここまでくると、額装というよりも一個の作品制作に近いものがあります。額装のアイデアがありましたら、お気軽にお問い合わせください。