ベストグロス獲得記念のピンフラッグの額装です。ベストグロスとは、ラウンド終了時の総打数が最も少ないこと。ハンディを考慮しない全くの実力が評価されるベストグロス賞は、時には優勝以上に喜ばしいものです。
ピンフラッグ(グリーンのカップに立てられた旗)の額装依頼は時折承りますが、芯棒を残すか否かで若干額縁の仕様が変わります。こちらの額装例では、芯棒を残して額縁にセットしました。芯棒を残す場合、芯棒の厚さ+αの深さを確保した立体額を用意する必要があります。芯棒込みの厚さが25ミリほどあったので、額縁の内部深さは30ミリとし、布貼りの背景中央にフラッグを固定しました。
固定方法は、縫い付けと両面テープの併用です。ピンフラッグは厚めの布地であることが多く、強固に皺が付いている場合もあります。素材的に皺を完全に除去するのは難しいのですが、四方に引っ張りながら固定することで、極力皺やたるみを軽減します。
芯棒を取り除くなら、表面カバーと背面で挟み込む形の額装も可能です。この場合、
深さのない一般額が額縁の候補となります。ただし、芯棒を取り除く場合でも、ある程度深さを確保した額縁を利用しても良いでしょう。立体額を利用して表面カバーを密着させずに飾れば、ピンフラッグの質感が活きた額装に仕上がります。