自然の造形美を感じる甲羅の剥製を額装しました。生物由来のものを飾る場合、強度や大きさの個体差、額装することでの保存状態への影響など、慎重に検討しなければなりません。
甲羅の裏側の形状を利用し引っ掛ける方法で、今回は無傷の額装となりました。輸送に耐える固定法ではないため、まず作品をお預りし、ご自宅で無理なく取り付けられる金具を額内に付け、甲羅は到着後にセットして頂くようにしました。
フレームは天然木特有の色合いの変化が楽しめるタイプで、背景の落ち着いた色合いは緞子柄の布貼りです。甲羅の色合いが明るく引き立って見えます。
状態にもよりますが、タカアシガニの甲羅は額装向きと言えるでしょう。こちらの甲羅は直径20cmほどの大きさで、キズもなくとても美しいものでした。普通のカニの大きさを想像しているとビックリしますね。大きなものでは甲羅は人の顔より大きくなるとのこと。ちなみに、タカアシガニの正体は正確にはカニではない様子…。まさに自然の神秘です。