書道作品の浮かし額装です。浮かし額装とは、立体額の中央に作品を浮かべて飾ること。本当に浮かせることはできないので、作品を貼り込んだ土台の下に、木材の桟を噛ませて高さを出します。土台よりも小さな桟を組み合わせることで、見た目には浮き上がって見えるという仕掛けです。
使用しているフレーム「24-6610」には深さがないので、深さのあるボックスを組み合わせて立体額としました。ボックス内部に貼った白の布地とフレーム色で、シンプルにまとまった仕上がりになっています。また、作品を土台に張り込む際、土台の周囲を銀色の覆輪(ふくりん)で飾りました。2-3ミリ程度のシルバーラインですが、フレーム内側のシルバーと相まって、一体感が増しています。
浮かし額装をするには、額縁内部に深さが必須となります。今回のようにオーダー製作でこだわりのフレームをお選びいただくことも可能ですが、
規格の立体額を使用するとお手軽です。大きい作品だと立体額のバリエーションが少なくなってしまうため、特に小さな作品を浮かし額装する場合、規格品も候補としてみると良いでしょう。
浮かし額装は作品を引き立てるインパクトのある額装になります。書道作品を飾る際、こちらの額装方法もひとつの選択肢に加えてみては如何でしょうか。