ファッションショーの場面を切り取ったような、デザイン性の高さに目を見張るゴブラン織りの額装です。ゴブラン織りは太目の糸で、ざっくりとした大まかなイメージを表現する印象がありますが、こちらの作品の絵柄は非常に精緻。人物の表情、衣装、背景、周囲の模様など、筆舌に尽くしがたい一品です。
たっぷりとした内部深さが特徴の、「フレーム・E-70028」を採用しました。さらにフレームの奥行きを活かす、布貼りの山材を組み合わせています。ゴブラン織りは表面カバー無しの剥き出しで飾ることが多いため、山材を組み合わせるのは必須ではありません。表面カバーを付ける場合は、表面カバーが密着してゴブラン織りの風合いを損なわないよう、山材を付けて空間を作る必要があります。こちらの額装例でも、機能的な意味では山材を付けるメリットはありませんが、見た目の印象がかなり変わります。
まずフレームと作品の間に無地の山材が入ることで、額装の中にメリハリが生まれ、作品がより際立って見えます。また作品が奥まって配置されることで、異世界感、特別なシーンだと言う印象が強くなるように感じます。額縁の構造が若干複雑になる分、奥行きのある額装は高価になりますが、こういったメリットも見逃せません。