躍動的な書道作品を裏打ちしてパネルに張り込み、浮かし額装でご用意いたしました。浮かしでの額装は通常の額装とはまた異なり、シンプルながらも目を引く出来上がりとなります。
使用した「欄間額N26ウルシ黒消」は本漆ではなくカシュー塗り仕上げです。カシューは紫外線や熱、アルコールに強く、劣化しにくい特徴があります。本漆のほうが優れている部分もありますが、本漆の生産量はカシュー塗料の10分の1以下。本漆の生産量(生産可能な絶対数)、作業工程などを考えると、本漆の額縁はあまり現実的ではありません。
浮かし額装ですが、こうした書道の額だけではなく立体額を使用することも可能です。
以前にも立体額に書道作品を浮かし額装いたしました。小さな作品でしたら、立体額を利用するのも良いでしょう。額の選択肢も広がり、また違う雰囲気の作品になります。