水彩画を既製の一般額に額装しました。マットをダブルマットとし、デザインカットを施しています。
水彩画に合わせるマットは、
ホワイト/10050、ワーグマン/10043、クリーム/10042といった白系が王道です。水彩画にはほぼ100%、この3種類のマットが使われます。水彩画は透明感のある色合いが特徴なので、あまり強い派手な色のマットは合わせません。マットの色ばかりが目立って、肝心の作品に目が行かなくなってしまうからです。
こちらの水彩画は、色合いが非常にはっきりしています。これだけ強めの色合いなら、多少マットが派手でも問題にならないでしょう。表側のマットは模様のある「もみ紙白/20101」を選択しましたが、下段には赤のマットで挿し色を入れました。デザインカットも施して、かなり凝ったマットにしています。
透明感の強い、いわゆる水彩画らしい作品の場合、ダブルマットで挿し色を入れることも、デザインカットを施すこともいたしません。全体の見栄えのためにマットは絶対に必要なのですが、極力目立たない、あくまでも作品のためのマットを選びます。ダブルマットを採用するにしても、白のマットを2枚重ねにするほどです。味気ないと思われるかもしれませんが、作品を活かしたトータルの仕上がりを重視しているためです。