《クリックで拡大》 信州川中嶋武田上杉和睦図 Next次を見る
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応需 国貞改二代 一陽斎豊国 大判五枚続 刊年:弘化元年(1844) 版元:蔦屋吉蔵 絵師紹介

<中央略伝の内容>
武田晴信入道信玄   上杉輝虎入道謙信
『両将川中嶌において数度の戦い労して功なきを双方の老臣諫を入れて永禄元年五月十五日筑摩川をへだて互いに下馬して和平を結ばんと約しけるに謙信もとより性急なる故内申見られしと下馬に及信玄兼て謙信が軍伍手厚を知り破去の軍をさせんと遠き慮をめぐらしてわざと馬上において挨拶に及び和を破るの図
 善光寺を背後に陣を引く上杉謙信に対して、諏訪神社の法性の兜を被り対陣する武田信玄。信濃の守護職と関東管領職、源氏の名門甲斐武田家と平氏長尾家、鎌倉幕府成立時にまでさかのぼっての名家争いなど、千曲川を挟んでのあらゆる権威の対抗関係における対面図である。

 画面右に善光寺本堂、その上部はるかに戸隠の特徴ある山容が描かれている。

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